(雑誌)ホルモー六景:同志社大学黄竜陣
万城目 学 2007 野性時代 Vol.43
同志社でJoeといえば、あの方しかおりません。
母校が出てきた喜びのため、迂闊にもまた雑誌を買ってしまいました。
かつて、同志社にもホルモーがあったのです。
今度の主役は巴ちゃん。
芦屋の元彼女。芦屋を追いかけて京都の大学に入ったと本編で語られていた、あの女の子。
そして、意外な歴史が語られます。
芦屋のだめっぷりが見事で、巴ちゃんに思いっきり感情移入しました。
あの大学の男ってだめね、と一緒に言ってやろうではないか、と握り拳を振り上げたくなるぐらい。
巴ちゃん、よくやった。啖呵に拍手をあげたいぐらいだ。そんな男につきあうだけ時間の無駄だ。
碌でもない勘違い男の腐った性根にへこたれず、その後の巴ちゃんがハッピーになっているといいな。
今出川キャンパスのあの建物のあの書庫にそんなものがあるのなら!
多分、出入りしたことがある場所だ! あそこだあそこ!!
場所の一つ一つが目に浮かび、楽しくってしょうがありませんでした。
「庭上の一寒梅」を歌いつ。
***
単行本『ホルモー六景』の感想
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