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2007.05.24

ポーポキ、平和って、なに色?

ポーポキ、平和って、なに色?―Popoki,What Color is Peace? (ポーポキのピース・ブック)  ロニー・アレキサンダー 2007 エピック
Popolo's Peace Book1: Popoki, What Color is Peace?

可愛い表紙を見せられなくて、とても残念!(と思ったら、その後、アフィリのリンク用画像ができた)
平和教育のワークで使われていたものが絵本化された。日本語と英語の両方で書かれている。
平和について考えるなんて小難しいと感じる人にも、もしも猫が好きな人であれば、ぜひとも手にとってもらいたい。

著者の飼い猫だったポーポキと一緒に、「それって平和?」と一つずつ確かめていく絵本。
ポーポキが、どこか遠くの、誰か見知らぬ人の、はるか未来のことにまで、思いを馳せるお手伝いをしてくれる。
私だけが満足していて、私とあなたが愛し合っていても、それだけで十分なんだろうか? ほかの誰かが幸せでいられない時、果たして、あなたは平和で、幸せで、いられるんだろうか?

「平和とは~~である」と一言で定義することは難しいし、言い切ってしまったところから例外を排除する暴力が始まる。
だから、こんな風に、「これは平和?」「これが平和」を立ち止まって考える営みが、シンプルだけどとても大事な気がする。
道徳教育は、伝統的な価値観の伝達という方法もあるけれども、こんな風に倫理的に考えるそのやり方を身に付けるという方法もある。

平和というのも一つの価値観じゃないかと切り捨てようとする人には、それが言えるのも平和だからじゃないのか?と問い掛けてみたい。
善悪というのも、実は同じように定義が難しい概念だ。正義や愛、真理というのも、難しい。カントは直観的な理解と蓋然的な理解という言い方で、そういう定義しづらいものがあることを説明しようとしたし、ヘーゲルは先験的統覚なんて言葉を遣ったりした。フーコーは真理は権力者が決めるのだと分析した。
平和を切り口に考える倫理は、エコロジカルで、善悪よりももう少しイメージしやすくて、具体的で、血肉を持っており、正義よりは暴力的ではなくて、誰もがハッピーであることを願う、暖かで貴い、祈りのような響きがあると思う。

『大事なことはみーんな猫に教わった』という絵本もあったが、ねこは知っているけれど、人間は忘れたり見失うことが多いなあ。
愛らしいイラストや、言葉の端々から、ねことの生活が生き生きと感じられ、愛情が伝わってくる。
このねこさんは既に死んでしまったと聞くが、ねこはポーポキ1匹ではなく、平和も一人だけのものではない。

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コメント

表紙を目にした瞬間に思わず手に取りたくなるような、かわいいイラストだね~。
今度、探してみよう。

それにしても、「現在読書中」が多すぎ(笑)
この数を平行読み出来るってのがすごい!

やっと発行された絵本なのです。
つたないレビューだけど、この本を紹介することが、平和というものにささやかな寄与ができたらいいなあ、と思って。
一人でも目を留めてくれた人がいることが嬉しいです。

「現在読書中」は、正確には「早く読め!積読山の上澄み部分」のリストです。(^^;

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