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2007.04.30

同窓会

藍川 京 2004 幻冬社アウトロー文庫

受けつがれる夏合宿の儀式。上級生が下級生を上半身裸にし水を含んだ毛筆で背中に万葉集や古今集の恋の歌を書き、それを当てさせるのだ。くすぐったさと怪しい快感に身悶えする千里は三年生の沙千子にすべてを捧げた。……(裏表紙)

この部活の伝統が官能的である。青柳のようにしなやかで、艶かしくも甘やかに、イメージを掻き立てる。
女子校を舞台にしたものとして、ピックアップしてみた。女子校のリアルというより、女子校というファンタジーを利用した小説だ。

もっとも高校時代が描かれるのはプロローグだけ。本文はSM中心。
「愛があればどんなプレイも快感だ」。なるほど。

本文で面白いのは、千里、沙千子、佳菜恵ら女性3人の同性愛を描く物語の中での男性の役割だ。
男性の役割には二つある。
沙千子を巻き込むトラブルの相手である沼田&宇田川は、時代劇の廻船問屋&悪代官のごとく、憎々しくてみっともない悪役である。もちろん、成敗される。
もう一人の内海は、もともとは千里の愛人として出てくるが、いかにもつけたしなのである。男性読者を配慮しての登場人物なのであろうが、レズものエロビデオで最後に必ず出てくる男優ぐらいに人格面の色付けもなければ活躍もない、生きているバイブのようなもんである。

潔いまでの男女の扱いの差。
勧善懲悪の図式に、善に女性、悪に男性を代入した、女性だけが美味しい官能小説。
女性の、女性による、女性のためのエロ。表紙のイラストも清楚で美しい。
園華女子高書道部の設定、シリーズ化しないかなあ、なんて、ひそかに願っている。

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