(雑誌)ペンギン・ハイウェイ
森見登美彦 2007 野性時代 Vol.41
主人公は小学生の男の子。京大生じゃありません。
頭がよいと自負している、ちょっとおませな感じの大人びて変わり者。
本人も大人だと思っている、だけど大人から見たらまだまだ子どもであるに違いない、そんな男の子。
舞台は郊外に開発中の新興住宅。ケヤキ並木があり、歯科医院があり、分譲予定地があって、「海辺のカフェ」があり、荒れ地と森がある。
とりあえず、洛西ニュータウンの景色をイメージする。小塩山(西山)の、サシバの渡りを見たポイントを想起。高槻のほうでもいいな。
子ども同士のつきあいはシビアな面も持っている。
そんないつもの日々に突如と現れたのは、ペンギンの群れ。
初恋の香りが漂う中、物語の導入という感じで、謎がそのまま取り残されている。
不思議に満ちた子ども時代らしい冒険の幕開けとなるか。
お姉さんは一体、何者なのか。
続きがあるんだよね? 続くんだよね? 今後に期待。
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