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2007.03.24

駆け込み、セーフ?

駆け込み、セーフ? 酒井順子 2007 講談社

数独と草むしりには、日常の些事を忘れるという効用があるという。確かに、夜毎の数独は、私には些事を忘れるために必要だ。うっかり夜更かししてしまうのが難点だ。
立ち読みした文章の、指摘の鋭さに笑い、買ってみた。
私にとって、読書も、日常の些事を忘れる方法である。

1つのエッセイが5ページぐらい。最後の1ページの結論部は、うんうんと頷けることが多いのだが、そこに至るまでの感覚や思考の過程がそぐわなくて、あまり楽しくなかった。
結論はいいのだけれども、途中の言葉遣いで何度か眉をひそめる。その描写って、断言って、どーよ?と思う節々はある。ツッコミどころがないわけではないが、そこは敢えて笑って済ませることにする。
不思議と、後ろのほうのエッセイのほうが、言葉のとげとげしさが少なく、読みやすいように感じた。(自分が読みなれただけか?)

著者が39歳のときに書いたエッセイを集めたものであるので、生殖能力の限界に駆け込みという題がつけられたという。
その酒井の視点のそこかしこで、セクシャルなフィルターを感じる。
「子どもの頃から私はモテ系の夢を持ったことがない」と書くことで、かえって、著者のモテへの執着があぶりだされている、気がする。
私はもてたいと思っているわけではないけれども私の周りには素敵な男性がいるのよ、というのは、ハロー効果狙い?
まだまだ私も捨てたものじゃないの、と、性的弱者となりつつある自身を否認しようとする懸命な努力が透けて見えるようで、気が重くなったのだ。

老化の初期段階、加齢を否認したくなるのが、人情というものだと思う。
生殖能力や性的魅力の喪失を目の当たりにしつつ、それでもいいの、いやそんなことはないの、と行ったりきたりするような、このもごもごした感じが、なんかいや~。
この割り切れない感じが、30代後半の心理的な課題であるのかもしれない。

「いつまでもきれいでいたりモテていたりしなくてはならないという風潮」を、私は内面化しきれなないし、よくわからない。いつまでもきれいでいることも、モテようとすることも、その心性の未熟さに、私は気持ち悪さを感じる。
結婚する日の女性が美しいと黒田清子さんを讃える人が、西亮子さんを侮るのも、よくわからない。私はどちらの笑顔も美しいものだと感じる。幸せそうで自信のある笑顔、綺麗なものではないか。

この著者の『負け犬の遠吠え』は傑作だった。実を言うと、あれ以来、ナチュラルストッキングを多用してみた。
が、いまだ負け犬であり続けている。柄物タイツをはいてみたりしたくなる本性がにじみでてしまうのだろうか。(^^;
自分の今の心境は、限界を超えることを受容したい方向に傾いているので、読んだタイミングが悪かったんだと思う。

メトロセクシャルという単語、私、知らなかった…。
私の住む田舎では、まだ希少種かもしれませぬ。
眼福になるような人が増えると、街歩きも楽しくなりそうです。

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