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2007.02.04

クジラの彼

クジラの彼 有川浩 2007 角川書店

綺麗な表紙。綺麗なイラスト。
メディアワークスじゃなくて、角川なんだ。野性時代に掲載されたものを集めているので、そりゃ角川か。レインツリーのときの新潮社といい、会社の垣根を越えて、ってところも、なんだか嬉しい。
出版日から二日遅れで入荷された本に頬擦りせんばかりの私に、本屋さんが『図書館危機』を売り込み、本書購入と同時に次作の予約も済ませたのでした。

さて、短編集なので、どうやって感想を書いたものか。雑誌や他書で既読のものについては、タイトルに以前の感想をリンクさせてみた。

「クジラの彼」
『海の底』の番外編。
別れるのが名残惜しくて、徹夜で語り明かしたくなるような、そんな相手を蹴ったら一生後悔する。いや現に。
横暴セクハラ上司を持つ会社勤めの女性の苦労も如実で、そこに共感する人も多いんじゃないかな。

「ロールアウト」
徹底的にサニタリーにこだわる。有体に言えば、トイレなんだけれども。
男性の小用便器も個室にすべきと主張した人も私の知り合いにいたが、プライバシーについての個人の感覚の違いを追求するのに、トイレを持ってきたところが有川さんらしい巧妙さ。
そこに目を奪われそうになるけれど、製品開発中のメーカーとユーザーの恋愛と書けば、かなり日常的にありえそうな設定になる……はず。
高科があれをやるんだと気づいたときの絵里のわくわく感がよい。にんまりと笑いたくなる。読んで、すっきり。
小ネタで、やっぱり作者と同年代と感じた。

「国防レンアイ」
こいつに裏切られたら致命傷。そんな相手と抜き差しならなくなるのは、勇気がいる。
自分が致命傷をくらったまま立ち直れていないから、物語の二人がうまくいってよかった。
それにしても、かなり限界に挑戦しているヒロインであるが、生身な感じが私は好きだな。

「有能な彼女」
ここ、加筆している?と思った一行があった。雑誌は手元にないから確かめられないなあ。
これも『海の底』の番外編。
自分の好きな人って、自分には魅力的なものだから、他の人にも魅力的なもんだと思いがちなんだよね。
夏木の話だけど、その後の冬原のパパっぷりも要注目。

「脱柵エレジー」
これも自衛隊+恋愛もの。若気の至りの物語。
仕事と私とどっちが大切なの?などという恋人には、男女を問わず、ジャーマンスープレクスなり、かかと落としなり、お好きなものをどうぞ。
仕事が好きで大切な私ごと好きになってもらわないことには、続かないのよね。そこを支えてくれる人は、掛け値なしのいい男だと思う。

「 ファイターパイロットの君」
これは『空の中』の番外編。
光稀さん、可愛いです。これに尽きます。

そして、あとがきでやられた。あゆみと太一郎さん!!
原点が近いところにあるんだな……。あー、びっくりした。
活字でベタ甘ラブロマを堪能できる、心ほかほかの一冊。

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コメント

某通販から届くと同時に封を切って読み始めました^^;
あとがきに反応するあたり、同年代なのねーと(笑)
昨日は図書館に行ったので、衝動買い防止策を施してきました。いや、単に予約してきただけなんだけど(笑)・・・有効な防止策かどうかはイマイチ自信無。

今のままで行くと、「図書館危機」を読むのは病院になるのだろうか。がははと笑えそうな有川作品は、手術前のほうがいいなあ。笑

恋愛ものなんだけど、どれも色合いが違っていて、優劣は難しいです。もしも、でれも初読だったとしたら、「ファイターパイロット」にノックアウトされていたかな。
短編もいいけど、でも、しっかり長編が読みたいです。

こんにちは。
胸がきゅんとするような恋愛作品集でしたね。
活字のベタ甘ラブロマを堪能しました。
あゆみと太一郎さん、懐かしかったです(笑)。
有川さん、いっぱい(すべて?)読まれているのですね~。

著者名索引、引きやすくてビックリでした(笑)。

藍色さん、コメントありがとうございます。
著者名索引では、お世話になりました。m(__)m

有川さんの既刊本はすべて読んでいると思います。
最初に読んだのが「図書館戦争」で一気にはまり込んで、とんとんと買い揃えてしまいました。
一緒に楽しんでいてくれる人がいてくれるので、勢いがついて止まりません。笑
この十年、本は文庫か新書しか買わないようにしていたんですけどね……。

自衛隊のみなさんの恋愛、なんて言うとすっごく堅そう~なイメージだったんですが、全然そんなことないっていうか、皆さんとてもピュアで・・・。ええ。悶えまくりましたデスよ。家族に「おかーさん大丈夫かな・・・」と心配掛けても(笑)。
あとがきの土佐弁は、ホント嬉しかったです~。新井素子のアレが出てくるあたり、同年代なんだな~、もしかしたら高地に住んでた時、どこかですれ違ったことあるのかも~と、妙に気分がハイになりました。

ということは、水無月・Rさんと私もおそらく同年代ですね♪
地元の言葉や地名が出てくると、テンションがいつも以上になりそうです。
この本を買ったときに、私が有川さんのファンだと本屋さんに認知されたわけですが、読んでいるときのコワレっぷりは本屋さんに知られなくてよかったです。
どれもこれも素敵で、私も悶えまくりました♪ 表紙も大好きな本です。
自衛隊恋愛小説、また野性時代で掲載されていますよー。

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