2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

著者名索引

香桑の近況

  • 2017.1.4
    2016年 合計50冊
    2015年 合計32冊
    2014年 合計26冊
    2013年 合計32冊
    2012年 合計54冊
    2011年 合計63冊
    2010年 合計59冊
    2009年 合計71冊

    合計323冊
無料ブログはココログ

« 図書館の神様 | トップページ | 夜は短し歩けよ乙女 »

2007.02.14

図書館危機

図書館危機 有川浩 2007 メディアワークス

目次を見るのももどかしく、ページを繰った。
シリーズ3冊目となり、登場人物紹介と、今までのあらすじも書いてあるのも、すっ飛ばし、とにかく物語の続きへ。表紙も、実はまだよく見ていない。
第2章雑誌掲載時の感想は→「図書館内乱後夜祭:昇任試験、来たる」

小牧が、いい。
堂上は、いい。
手塚も、いい。
いやいや、やっぱり一番いい男は玄田さんっ!?

最初から、小牧と一緒に上戸のツボを押されて笑ったり、郁と一緒に涙を流したり、身悶えたり、憤ったり、身悶えたり、ときめいたり、心配したり、身悶えたり。
読むほうも非常に忙しい。表情を変えずにいられるものか。

郁が本当によくがんばっている。何度でも、頭を撫でてもらって、叩いてもらってほしい。
柴崎だって、同様だ。自分に厳しい柴崎の頑張りに、だんだん釣られていく人たちも出てくる。
それぞれ戦う場所や、戦い方は違っても、志が篤い。

最後の一章は、章題からして読むのが一瞬ためらわれ、一息ついてから、大事に読んだ。
章題から内容がわかると不満を述べる向きもあるようだが、もともと、この巻の各章題は「○○、××」という形で揃えられていたんじゃないか?と推測してみる。
結末が予測がついても、どうやってそこに繋がるか、物語を私は予測し得なかったので、不満はない。
ただ、そこの理由付けは多少の強引さを感じたり、全体の論の展開に珍しく荒さを感じ、作者が書き急いだのではないだろうか。

図書隊を完全無欠な正義の味方にしてしまわない作者に好感を持つ。
誰か一人の個性に依拠する組織は、その人がいる限りは強固でも、その人が抜けると脆弱になる。
けれども、個性を抑圧した組織は、不自然だ。全体主義になるか、独裁主義になるか、あたかも組織の外部に超越して存在しているかのような圧力を、構成員たる「その他大勢」をまとめる圧力を利用して成り立つような気がする。
「お話」の正義の味方だったら、正義の権威は揺るぎがなくて、構成員は老病死苦には無縁で変わりがなくて、善悪の二元論は単純で混じりがなくて、勧善懲悪してみせるだろうに。
郁は迷うし、驚くし、おののくし、悔やむし、自分が被るものを知った。自分が清潔で綺麗な手を持つ神の代理人ではないことを、深く強く思い知っている。
その苦しみが、貴く、いとおしく、好ましいと思うのだ。

一回読み終わり、すぐに二回目に入った。気に入ったシーンを拾ううちに、すぐに3回目の通し読みになる。
いや、『図書館戦争』『図書館内乱』から通し読みしたくなった。こんなに強い牽引力を持つ物語に出会うことは久しい。
次で最終巻とのこと。楽しみではあるが、惜しいとも思う。魅力的な物語だからだ。終わる前から、その後、外伝も書いてくれないかなあ、と期待している。
絵空事でいいから、最後まで惹きつける結末が待っていますように。

この本のプロポーズを読んで思い出したが、野垂れ死にすることが心配だと言っていた私の友人へ。この記事を読むことはないだろうが、一応、書いておく。
野垂れ死にしそうなことがあったら、その前に呼んでね。拾いに行ってあげるから。
気が向いたら、呼んでよね。あなたが、私の名前を呼んでよね。
冗談口と思ってもらっていてもいいし、約束だと思ってもらっていてもいいけれど。

 ***

  別冊 図書館戦争Ⅱ
  別冊 図書館戦争Ⅰ
  図書館革命
  図書館内乱
  図書館戦争

« 図書館の神様 | トップページ | 夜は短し歩けよ乙女 »

小説(日本)」カテゴリの記事

コメント

TBどうもありがとうございました。
こちらもお返しさせていただきます。

>いやいや、やっぱり一番いい男は玄田さんっ!?

その通りでしょう!
なんかね、何気なさが良いですよ。
不器用っすから・・・・・豪快だけどね。(^_^;)

白い怪鳥さん、コメントまで、どうもありがとうございます。
玄田隊長の「大人の喧嘩講座」から惚れています。子どもを子ども扱いしない大人って大好きで。
この巻のラストでは、折口さんも彼を虎や猪から竜に格上げしてあげたのじゃないでしょうか。

有川さんの本は、読み終わるとすぐに、友人とあーだこーだと熱く盛り上がりたくなります。

爆笑したかと思ったら号泣したりと、ホントに忙しいお話だよ(笑)
でも、あと1巻で終わりかと思うと寂しい。。。
ラストは私もちょっと強引な気が・・・と思った。辞める理由付けにイマイチ納得できないというか、ね。
次巻で終わらせる為にこうなった?ということかなぁ・・・。

早速のTB&コメントありがとう!こちらからも宜しく。
本当はもっともっと叫んだり語りたいことがあるんで(笑)、うちの方はもうちょい加筆修正するやもしれません。

むしろ「年齢」のほうが納得しやすい理由でした。
微妙に、彦江、朝比奈の株が上昇。平賀さんも再登場。
すずなちゃんが読み終わったので、私も安心して加筆修正しちゃおうかな。
それか、別の場所で叫びましょう!笑

あら気を使わせちゃったのね^^;すんません&ありがとう。
気にせず思いっきり語って大丈夫だよ~。
読む予定の本の感想は絶対に事前には読まないから(笑)

ネタばれOKの人もいるだろうし、そうじゃない人もいるだろうし…と思うと、粗筋に触れずに所感を書くのが無難なのかな。
真面目に書き始めると、思いっきり叫ぶような文章にならんのよねー。
ちょっくら読み直して、叫びの補給をしてきます。

こんにちは。
図書隊のメンバー、特に郁の成長していく姿が見ていて微笑ましかったです。
そして問題の根の重さも深さもしっかり描かれていましたね。
通し読みした私って、すごく幸せ者かも。
あと1巻、待ち遠しいですが終わってしまうのはとってもさみしいです。

…トラバ、お待ちしていますね。

藍色さん、コメントありがとうございます。TBを送りましたのでよろしくお願いいたします。
通読、お疲れ様でした。
多分、4巻が出たら、また最初から読み直したくなるような気がします。

何度でも何度でも読み返したくなりますよね~。
主要登場人物がみんな良くって。
特に、郁は頼もしく成長しましたよね~。
まだまだ悩み、苦しみ、泣いたりもするんだろうけれど、きっと頑張ってくれると信じてます。
最終巻待ち遠しいですね。
でも、終わっちゃうのは寂しい。
外伝を書いて欲しいという意見に一票!

エビノートさん、最終巻の前に図書館戦争のマンガ化もありますね。2誌で同時に、なんて、どうなるんでしょうね!
近所の本屋さんの店員さんも図書館シリーズのファンなので、間違いなく最終巻も平積みしてくれそうです。その頃はホルモーの続編も出るでしょうし、楽しみです。

第二部を立ち上げてくれるのもいいです。
帰ってきた〇〇みたいな。

香桑さん、こんばんは!
漫画化もちょっと楽しみですよね~。
本屋さんでチェックしてみます!
おお、ホルモーの続編ももうすぐ発売?
それも楽しみ~~~

もう~、ベタな恋愛はエンターテイメントですよッ!
山猿ヒロイン・郁の大活躍(戦闘も恋愛も)、身悶えしまくりです。たまりません~。
最終巻が出てますが、まだ読んでいません。早く読みたいような、終っちゃったら寂しいから読みたくないような・・・。
私もぜひぜひ続編を希望します!
あ、そうそう、アニメ化されるらしいですね~。漫画化同時2本もすごいと思ったんですが、さらにアニメ化とは!やっぱり世の中が、有川浩ム-ヴメント全開なんですよ!とかって萌え叫んでみたりして(人様のブログで・・・(^_^;))。

いえいえいえいえ。叫んでください!>水無月・Rさん
楽しいじゃないですか。笑 もう、こんなに楽しくなる有川さんの世界が素晴らしいです。ほんとは、ちまちまと文字じゃなくて、ぐわーっと語り合いたいものです。
郁は、とっても頑張りましたよね。巻を追うごとに成長していて、涙ぐましくなります。
でも、ひそかに、堂上教官もパワーアップしていますよね? 最終巻を読んだときの水無月・Rさんのレビューが今から楽しみです。うふふ。

そういえば、いつも行く本屋さんの店長さんが、稲嶺司令のヴィジュアル・イメージにぴったり♪と思っていたのですが、勇退なさったことを最近知り、「やっぱり稲嶺司令だったのね…」とたわけたことをつぶやきそうになりました。(^^;

ああっ。
エビノートさんのコメントをいただいていたのに、レスをしないままでいて失礼いたしました。
気づいていませんでした……orz 申し訳ありません。
『ホルモー六景』は今月30日頃に発売だそうです。
『図書館戦争』の二つ目のマンガの載った『電撃大王』は既に発売されているようですよ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/183237/5344023

この記事へのトラックバック一覧です: 図書館危機:

» 「図書館危機」を読む [怪鳥の【ちょ〜『鈍速』飛行日誌】]
「図書館危機」有川浩/著(メディアワークス刊)図書館危機なにはともあれ、玄田隊長!!今回は、コレにつきます。(-.-)中盤から後半にかけては、隊長のかっこよさはハンパないね。いや、ホント。心臓に悪いわ〜〜〜。折口さんに、あんまし心配かけんようにね。(^_^;)前...... [続きを読む]

» 図書館危機(有川浩) [Bookworm]
3回じゃなく5回は泣きました。。。 いやね~先に読了した友人が「すずなちゃんは3回は泣く」と言っておったので、いちおーご報告を(笑)え~とね、ぶっちゃけると5回じゃ足りないかも・・・。涙腺、すんごく緩いんで。気付いたら涙で文字が滲んでて、心で「ティッシュっ!!」と思いつつ取りに行く時間が惜しくって・・・。拳で涙を拭いながら読了。やっべー明日は目が腫れてるかも;;;と思いつつも、すぐさま再読。・・・読了。い、いかんっ!ということで、別な本を読了。・・・つい手が伸びて再読・・・ということで、...... [続きを読む]

» 図書館内乱 有川浩 ["やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!]
図書館内乱 この本は 「ひなたでゆるり」のリサさん 「黒猫に小判。」のneroさん 「怪鳥の【ちょ〜『鈍速』飛行日誌】」の白い怪鳥さん に教えていただきました。 ありがとうございました。 ■やぎっちょ書評 いやーまいったっ。何から書こう。 まず、この本は....... [続きを読む]

» 図書館危機 有川浩 [粋な提案]
イラストは徒花スクモ。書き下ろし。 有川浩『図書館戦争』シリーズ最新刊!!図書館は誰がために―王子様、ついに発覚!山猿ヒロイン大混乱!玄田のもとには揉め事相談、出るか伝家の宝刀・反則殺法!―そしてそして、山猿ヒロ... [続きを読む]

» 本「図書館危機」 [<花>の本と映画の感想]
図書館危機 有川浩 メディアワークス  2007年3月 図書館で痴漢が出る。郁は囮となり・・・・・ 相変わらずおもしろい。王子様が誰かを知った郁の態度が、女の子だねえ。いじらしいというか、なんというか。堂上は、部下としての郁のフォローもグッド。堂... [続きを読む]

» 本「レインツリーの国」 [<花>の本と映画の感想]
レインツリーの国 有川浩  新潮社 2006年9月 向坂伸行は、十年以上も前のライトノベルの本が忘れられず、他の人はどう思っているのかと感想が気になりネットで検索して、1つの感想を見つける。ブログ「レインツリーの国」の「ひとみ」が、書いたものだった。... [続きを読む]

» 図書館危機 〔有川 浩〕 [まったり読書日記]
図書館危機有川 浩 メディアワークス 2007-02売り上げランキング : 11451おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 有川浩『図書館戦争』シリーズ最新刊!! 図書館は誰がために―王子様、ついに発覚!山猿ヒロイン大混乱! 玄田のもとには揉め事相談、出....... [続きを読む]

» 『図書館危機』/有川浩 ◎ [蒼のほとりで書に溺れ。]
待ちに待った、『図書館シリーズ』の第3作目、『図書館危機』ですよ!! 有川浩さん、ありがとう。ありがとう{%heart3_a%} 水無月・R、ヨロコビのあまり、半分以上壊れておりますよ。 [続きを読む]

« 図書館の神様 | トップページ | 夜は短し歩けよ乙女 »

Here is something you can do.

  • ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン
    子どもとともに途上国の地域開発を進める国際NGO

最近のトラックバック