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2006.12.24

(短編)辻斬りのように

Sweet Blue Age  桜庭一樹 2006 『Sweet Blue Age』 角川書店

辻斬りというと、象徴解釈っぽく理解すると、どうも男性の発想のように感じる。何人を斬ったかというのは、男性の女性との性行為の回数を指し示す言葉遣いであって、刀は男性性器の象徴と理解されるからだ。

すると、ここで、女性の主人公に辻斬りをさせたのは、無意識に発露した著者のジェンダーなのか、敢えて荒々しさを付与するための意識的な操作なのか。

そんなことを考えながら読んだので、あまり楽しんだとは言わない。

七度辻斬りをするというよりも、七度辻斬りをされるような、痛み。自分を壊し、殺す性行為。

七度焼かれても燃え残る七竃のような、固く、黒く、よい炭となって残る、もの狂い。私を殺して、そうではないものに変じるための、儀式。可愛そうな女を捨てるための。

七竃の花と香りを私は知らないが、美しい男は私をみじめな気持ちにさせる。その夜の記憶が苦く懐かしかった。

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