17レボリューション
森絵都 2006 野生時代 vol.29
高校生になって3回男の子にふられた主人公が、親友に絶好を申し出てまで自分革命を実行する。
人と付き合う、付き合う相手を選ぶ価値基準ってなんだ?
年齢不相応にイキが悪くても、渋くてのどかな味わいがあることもあるわけで。
だけど、年齢相応に自分なんてものは確立しておらず、意地を張ったり、周囲に流されたり、少し大人びてきたり。
自分の心でちゃんと感じて、自分の頭でしっかり考え、自分の体をきちんと守ることはとても大事。
良識的だけれども、説教臭くない。読んでいていて安心する、居心地のよい短編でした。
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