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2006.11.21

図書館内乱

図書館内乱 有川浩 2006 メディアワークス

そこで切るかーーーーーっ!?

……というのが読み終わった瞬間の感想。

二作目として成功じゃないかな?
こんな風に書いちゃったら、いくらでも続きは書ける。
むしろ、いつ終わらせるかが難しくなるかも。

会話や心理の描写もよい。ますますレギュラーの登場人物が可愛くなった。
柴崎の恋愛のくせが、ちょっと、痛いような、痒いような、むずむずと居心地が悪かった。こっぱずかしいので詳述は避ける。
さしあたって、うぐいす豆のきんつばが好きだ。さつま芋もすてがたい。

ライトノベルのような仕立てでありながら、盛り込まれた内容は充分に読み応えがあり、考えるに値する主題が多かった。
ネットにおける言論や表現の自由と責任であるとか。
公開すべきか規制すべきか禁止すべきか、見解がわかれる資料について。
特殊な設定を楽しませてくれる作品ではあるが、問題提起そのものには、リアリティがある。あまりにもリアルタイムでぎょっとするほどに。

前作の派手な戦闘シーンはないが、内乱の組み立て方がうまい。
図書館に限らず、組織で生きている人にとって、「あるある、これって」と、苦笑いしたくなる感覚に迫る。

一作目のキーワードの一つは「清廉」であると思うが、二作目は「泥を被る」ではないか。
前後して森絵都『風に舞いあがるビニールシート』で、UNHCRの難民の緊急支援というフィールドに立つことをためらう主人公がでてくる。
それなりに平和で、それなりに清潔で、それなりに裕福で、それなりに安穏とした生活を許されておきながら、どうして、泥を被り、手を汚し、身を投じることができるか。
それでもなお、手に入れたいもの。守りたいもの。
同じテーマだよなあ、って、思った。

そして、今、守ってもらう立場に甘んじるしかないのが、少し悔しい。
HPは低いし、逃げ足は遅いし、攻撃力も低いし、防御力もないし、お荷物になった気分が悔しい。
代わりに泥をはねかえしてくれる人がいるのが、誇らしくて嬉しくて申し訳ない。
うー。がんばろう。

それにしても、ここで切るかなあ? 早く続きを……。
(2006.9.22)

 ***

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コメント

香桑さん、こんにちは。
キャラクターの掘り下げが深かったですよね。
ひとりひとりへの愛着がいっそう増してます。
すごく気になる終わり方だったので、「危機」に取りかかってます。

トラバ、こちらからのは届かないようです(涙)。
昨日、いただいてからのトラバ返しで届いたので、ほっとしました。
お手数ですが、先にトラバしていただいてよろしいでしょうか?。
ブログ運営側でセキュリティを厳しくしているのかもです。ちなみに私は自分でブログの設定を変えて通るようにしました。

この終わり方は、「ここで切るかーーーっ!?」と叫びました。笑 これを機に、記事本文を少しいじって初期型にしてみました。
ちょうど、この本が出た直後、少年犯罪の報道の問題が起こり、あまりのリアルタイムさにびっくりしたのを憶えています。
かつて実際に「ちびくろサンボ」を図書館でどう扱うか、という議論があったことを思い出します。

TBの件、ユーザーではセキュリティ面で設定できることがないので、どうしていいのやら……。ごめんなさい。こちらからTBいたしますので、引き続きよろしくお願いいたします。

ごめんなさい。
5時前後からコメント機能が働かないみたいです(涙)。
時間を置いてまた書き込みしていただけますか?。

了解です。わざわざお知らせありがとうございます。
不具合が早く解消されるといいですね。

香桑さん、こんばんは。
コメント回答の様子、見ていただけたのですね。
恥ずかしいですけど、うれしいです。
ご心配くださって、ありがとうございます。
コメント機能直りました。きちんと届いています。
取り急ぎ、って遅いですけどトラバ送らせていただきました。
いただいたコメントの回答は、不器用でタイピングが下手なので遅くなるかもです。

…極秘情報(?)。「図書館危機」は金曜午前にアップの予定です。

>そこで切るかーーーーーっ!?
私も同じ思いでした。
で、止まらずに『危機』に突入したんですけど、香桑さんはこのあとずっと待たれていたんですよね。
この引きの上手さ、かえって憎らしいですよね~笑。
雑誌を巡る問題は、本当に現実的でいろいろと考えさせられました。
私は世論の流れにのっちゃいがちなので、一歩引いた冷静な視点で物事を考えるのも大事だなぁと反省。
きんつば旨いですか~?食べてみたい。

エビノートさん、こんばんは。トラバもコメントもありがとうございます。
戦争だけを読んだときには、シリーズ化してつまらなくなったら嫌だと心配しました。ですが、この内乱の終り方には、早く続きを!と何度叫んだことでしょう。笑
この引きにつられて、長い町を埋めるため、有川作品をそろえてしまいました。雑誌まで買うようになっちゃいましたもの…。手塚兄の罪作り……。
焼きたてのきんつばは、皮が少しぱりっとしていて、好きです。太宰府の梅が枝餅と同じで、フィルムに包むと蒸れてしまうんですよね。

香桑さん、こんばんは(^^)。
いまだ『図書館革命』の購入リクエストをかけなくてはならないようなM市図書館を恨みつつ、早く買ってくれ~と祈る気持ちの、水無月・Rです。
内乱も、いろいろありましたねぇ~。
「コレで終わりはないでしょう?!」と叫びつつ、待ったこと待ったこと(笑)。
とにかく、いろんな事件が続巻に続く、その期待感がもう身悶えしまくりでした。

水無月・Rさん、こんばんは。たくさんのTB、ありがとうございます。お手数だったと思い、恐縮です。
この終わり方はないですよね。手塚兄を恨みましたよ。このときは。
図書館に早く『図書館革命』が入るといいですね♪

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