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2006.11.21

図書館戦争

図書館戦争   有川浩 2006 メディアワークス

最近、読んだ本の中での一押し。翌日の仕事に障ろうとも、睡眠時間を惜しんで読み上げ、すぐに読み返した。

久しぶりに強力な呼び声を発する本だった。 本屋さんの店頭で見つけ、タイトルに惹かれて手に取り、迷う間もなく購入。目次が図書館の自由宣言というところに、がしっと心を掴まれる。

この設定!! 図書館を舞台にした小説というだけでも魅力的であるが、こんなにも熱い物語になるとは。いろんな意味で度肝を抜かれて、とりこになった。

前半は、なんとなく、G.I.Janeを連想。この映画もかなり好きだ。何しろ、隊長さんがアラゴルン様だ。
すると、郁がデミ・ムーアで、堂上教官がヴィゴ? 身長格差は、ぴったりだと思うんだけど……などと想像しながら読み進むうち、ますますひきこまれていった。

津守時生の宇宙軍よりも、ロバート・アスプリンの宇宙軍よりも、図書隊の置かれている状況はシビアで、戦闘場面では緊張感がある。
自由を守るとき、ほかに手段はあるのか。どうすることができるのか。

アンケートの作り方も具体的で理想的だ。社会調査のいいモデルになる。
大人のケンカ殺法を子どもに教えちゃう大人が大好きだ。子どもを大人扱いできる、大人の余裕が好きだ。そういう大人でありたいから。

とりあえず、図書館の本は大事にしてもらいたいものだ。
切り取るとか、線を引くとか、やめてほしい。近頃増えているというが、まったくもってやめてほしい。自分のものにしちゃうなんてもってのほかだ。
某大学図書館で19世紀アメリカの宗教者の日記を読んでいたときのことだ。英文のその本に、ギリシャ語で落書きがされていた。いろんな意味で腹立たしかった。嫌味っ!?
……とまれ。

知の私有化、専有化、独占化は、権力と密接に結びつく。
情報は流通、普及されなくてはならない。同時に、情報は蓄積、維持されなくてはならない。共時的にも、通時的にも、伝達されなくてはならない。
図書館運動は、民主主義運動と連動して発展してきた。
その歴史から一歩進んで空想を広げるとき、あながちありえないとは言い切れない未来を描く。

そこで交わされる会話、情緒のやり取り、人間関係のありようが、どこか身近にありそうだから、余計に、ありえない世界だとは感じなかったのかもしれない。

いろんな意味で楽しかった。いくらでも語りたくなる、私の琴線に触れる主題にがっちりヒットしているだけでなく、キャラもストーリーも読みやすかった。

(2006.9.11)

このブログを開くきっかけになった一冊。縁を深めてくれた一冊でもある。

記念すべき、有川作品の初読み。

でも、この記事は特定の友達向けに書いたものなので、一般公開していることが恥ずかしい。書き直そう書き直そうと思いつつ、現在に至る。多分、もう書き直さないので記憶の奥底に葬ることにする。

 ***

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小説(日本)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
主人公の郁をはじめ、キャラクターが楽しかったです。
衝突や協力の様子がコミカルに描かれていて、とてもおもしろく読みました。
「G.I.Jane」を連想されたのですね。忘れてました。
私が連想したのはなぜか「愛と青春の旅立ち」でした(古っ)。
こちらのブログを開くきっかけになった一冊だったのですね。
続きが楽しみです。
トラバ、通りますでしょうか…。

藍色さん、こんにちは。コメントありがとうございます。TBはまだ届いていないようです。ココログでは「承認待ち」の表示はできそうにありません。申し訳ありません。

私にとって、『図書館戦争』は久しぶりに楽しい本に会った!!と力の入るものでした。
仕事が忙しくなり、心身の不調が続く中、小説を読むことは楽しいんだと、思い出させてくれた本でもあります。
↑この感想文、書き直そう書き直そうと思いながらもそのままにしちゃっていて……。(^^;;
「愛と青春の旅立ち」は有川浩「空の中」で思い出しました。笑

香桑さん、こんばんは!
たまにはこちらからTBを送らせていただきます~
いつもいただくばかりで、ホント申し訳ないです。
(送信でいていると良いな…)
久々に寝食を忘れて読んだ本でした。
甘々のラブロマも良いですが、もしかしたらあり得る未来の設定も(こんな世界はごめんこうむりたいですが…)とっても面白かったです。

エビノートさん、こんばんは。
このシリーズ、読み出したら止まらないんですよね。読み返しても止まらなくて、出ている分を全部読み返す勢いになるんです。
最近の読書熱の発端になった本でもあります。
TBが届いてないのです。テストとして、もう一度、送っていただけませんか?

香桑さんが、ブログを始めるきっかけになった作品なんですね!
おお~、有川作品の引力の強さを感じますね~。
スピードスリル、じれったい愛、言論の自由に対抗する良化法のあくどさ、肉弾戦に頭脳戦。
いろいろな勢いに飲み込まれ、一気読みしてしまいました。そして萌えワールド展開・・・(笑)。

水無月・Rさん、そうなのです。『図書館戦争』をめぐって友人と話が盛り上がったところから、このブログが始まりました。有川作品との出会いでした。
なんというか、有川さんの本は、熱くさせられるものがあります。萌えるのを通り越して、燃えちゃうような感じです。
思えば、この巻から、玄田隊長のファンです。

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