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2006.09.24

枕草子REMIX

枕草子REMIX  酒井順子 2004 新潮社


多分、2004年末。大阪に行ったとき、梅田の本屋さんで見つけて買おうかどうしようか迷った。そのときはあきらめて、改めて地元で購入。そのまま一年以上放置。笑
上司が枕草子の一文を引いたのに触発されて、原著に直接あたる気力はないが、この本の存在を思い出して、やっと手に取った。


酒井順子と言えば「負け犬の遠吠え」が秀逸だし、この本も好きだし、インパクトは大きかった。
あの作者だからこそ、清少納言への目線も暖かく、友愛に満ちている。清少納言を千年前の女友達と呼ぶほどの共感も見せる。
清少納言も現代日本の三十女も、共通して、「心の底では愛と純粋とを信じたい、という愚直なほどの気持ちをもっているからこそ、現実の男性に対するイラだちが激しく湧いてきてしまうのだろう」と読むのは、酒井ならではでしょう。
思わず、にんまりとしてしまいました。


途端に往時が生き生きとして立ち現れるような描き具合は、著者の資料の読みこなし具合によるのかな。
ぶっちゃけた話をしている感じで、女子校の実情をさらしているようでもあり、多少の居心地の悪さが……。


ここで抽出されている自覚的に、客観的にあろうとする「業」に、私はシンパシーを感じる。美学と言ってもいい。こういう芯があるのが、好きだなあ。
もともと、紫式部より清少納言が好きだったのだけれども、酒井が好きだなあ、と思った次第。


巻末のほうに、枕草子由来の京都奈良の観光案内のようなものがあって、またも京都に行きたい~帰りたい~という気分が高まった。


改めて、原著が読みたくなった。
(2006.9.24)

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