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2006.09.04

ルート225

ルート225 藤野千代 2004 新潮社(文庫)

いつの間にか、部屋にあった本。本を買うときはまとめ買いする。どうやら、他の本と一緒に買って、積んだまま忘れてしまったようだ。
改めて手に取ると、どの辺に興味を持って買ったのか、わからない。そのまま置きっぱなしにするのも気持ち悪くて、とりあえず読んでみることにした。

中学生の姉弟。良くも悪くも、いまどきの姉。その女の子の一人称で語られる数ヶ月。
言葉遣いや考え方、中学生らしいといえば中学生らしい。子どもっぽさをよく描いている。
ちょっぴり意地悪で、独善的で、心細くて、目を背けたくて、弟には横暴で、決め付けが激しくて、親の与えてくれるものをあたり前に享受して、教室内の力関係に敏感で。
どこにでもいそうだし、こんなもんだろうなあ、と思わせる。

その「らしさ」の描写はとっても上手である。年齢の限界。年齢の現象。大人が書いたことを忘れさせる。
主人公は柔軟でも適応的でもなくて、事なかれ主義でもなくて、ほんとに途方にくれていたんだろう。

結末もまた、ある意味、リアルだ。
読後感がすっきりしない終わり方であるが、子ども達がこういう体験を抱えることがあることを、私は知っている。
だから、余計に苦々しい。

タイトルの√225は15歳という主人公の年齢を表すとは読み終わっても気付かなかった。
手に余るような問題場面にぶちあたったとき、たかだか14-15歳の女の子がヒロイックに活躍するほうがおかしいんであるが、わざわざ小説で読まなくてもいいかな、と思った。
多分、10代の感性で読むことのできる人には、ふと重なり合うような体験ができるかもしれない。
(2006.9.4)

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小説(日本)」カテゴリの記事

コメント

香桑さん、はじめまして。
【蒼のほとりで書に溺れ。】の水無月Rと申します。
TB&コメント、ありがとうございました。
エリ子やダイゴなどの中学生の子供達の描写は素晴らしくリアルで、すごくいいのに、あの終わりは納得いかなかったです。
有りなのかもしれませんが、救いがなくて・・・。
しかも、高橋のテレカとか、使い捨てカメラで撮ったパパとママの写真とか、小道具類の謎解きがなったのが残念でした。

水無月Rさん、TB&コメント、ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
高橋のテレカや、高橋の外見が太いか細いかなんて、とっても面白そうで、そのまま東京ドームへ乗り込めーっ!と思ったんですけどね……。
あまり楽しめなかった本なので、水無月Rさんのレビューを読んで、私だけじゃなかったとほっとしました。
私も最初は、てっきりルート225という道路沿いの物語だと思っていました。

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» 『ルート225』/藤野千夜 △ [蒼のほとりで書に溺れ。]
え~~と。すみません、この物語のオチは、どの辺にあるんでしょうか・・・。 お好きな方がいらしたら、ごめんなさい。この文章は、飽くまで水無月・Rの私見であります。 ・・・私、こういう物語、苦手です。この終わり方には、ホント納得がいきません・・・。救いは、ないんですか?あの終わり方で、読者にどうしろと?思わず、久しぶりに「・・・それで?・・・だから何?」と言ってしまいました。ああ、品のない読者だ~私。... [続きを読む]

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