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2006.07.11

白い薔薇の淵まで

白い薔薇の淵まで 中山可穂 2003 集英社文庫

ひどく切ない、上質の恋愛小説だった。
途中から涙が出た。
そして、最後。
一瞬の間をおいて、最初のページに戻った。
涙も引くほど、胸を突かれる思いがした。
この空白の時間が見事だった。

この人の小説を読んだのは、「猫背の王子」から数年経って、これが二冊目だ。
「猫背の王子」では、女性の同性愛という主題が、前面にあった。
女性であり、同性愛者であり、生きにくさを抱えた主人公。

「白い薔薇の淵まで」にも、同じ不器用さを抱えた登場人物が出てくる。
しかし、この小説では、同性愛という主題は、後景に押しやられている。
女性であるからこその物語ではなく、ただ女性であったというだけの、性別は最早特別語るほどではない、ただ自然な気持ちの流れだけが描かれる。

レズビアンという要素が苦手な人にも気にならない程度であるとは思うが、苦手な人には、やっぱり勧められないかな?
斉藤綾子の奔放さや豪胆さとも違い、森奈津子の豪放さや捨て身な感じとは違う。仁川高丸とは、ちょっと近い感じがする。

かつて咲いた薔薇に想いを込めて。酔うように読みたい一冊。
(2006.7.11)

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コメント

TBどうも。
あまりの早さに、どっかで覗いてたのか!?と突っ込みたくなったぞ(笑)

読みながら胸がキリキリと痛む、本当に切ない恋愛小説でした。

おおっ!? ほんと、すぐだったんですね。
アクセスログを見ていて、これってすずなちゃん?と思ったからたどってみたら、ビンゴ☆

この本は、「夜は短し~」と同じ山本周五郎賞ですね。

香桑さん、こんばんは(^^)。
狂おしいまでの愛憎。昏く激しい、情念の世界。
読んでいて、息苦しくなりました。
中山さんは、読むのに体力のいる作家さんですね~(笑)。

水無月・Rさん、こんにちは。
この本が、私が中山作品にはまるきっかけとなりました。
私の中で、極上の恋愛小説といえば、この本がトップにあがります。

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