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2006.07.13

親指Pの修業時代

親指Pの修業時代 上 親指Pの修業時代 下  松浦理英子 1993 河出書房


雑多な性の世界を修行して巡回することになってしまった親指P。
ある日、目が覚めると、主人公の右足親指がペニスになっていたという奇抜な設定から物語りは始まる。
猥褻というほどの淫靡さを抜きにして、むしろ、戸惑いを持って語られる猥雑さ。

出版されて間もなくの評判が高く、書店の店頭で平積みされている頃に読んだ。
インパクトはすごいが、内容に感動も感銘もなかった。
正直なところ、あんまり好きにはなれなかったのだ。

あとがきで、著者自身が、「ナチュラル・ウーマン」のほうが真面目でよい小説なのだと語っていたと思う。
それで、同じく松浦の「ナチュラル・ウーマン」も読んだ。内容はすっかり失念してしまったが、ひどく貴重なものに出会ったと思ったことを憶えている。

その頃、フェミニズムが今よりも活発で、革命途中であるかのような輝きと力強さを誇っていた。
その筆頭に、日本では、上野千鶴子の活躍を挙げることができるだろう。
女性らしさを考えたとき、上野千鶴子に嫌気が差し、かといって落合恵美子は苦手だし、松浦のスタンスが一番好ましいものに感じた。
卑下することなく、攻撃することなく、女性らしさを女性らしいままに、囚われずにかつ極める。
その視点に沿って、私は女性の作者による、女性の同性愛を描いた小説を、意識して読むようになった。

しかし、「ナチュラル・ウーマン」の粗筋は忘れてしまって、「親指Pの修行時代」は憶えているのだから、やっぱり後者のインパクトはすごかったんだと思う……。
(2006.7.13)

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