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香桑の近況

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2021.08.24

猫が30歳まで生きる日:治せなかった病気に打ち克つたんぱく質「AIM」の発見

宮崎 徹 2021 時事通信社 本書の印税の一部は、猫と人間の腎臓病研究などの費用に充てられる。東京大学で人間の病気の医師であり、研究者である著者が、猫の宿業とでもいうべき腎臓病の治療薬の開発にも関わる。そこにはいくつもの出会いの積み重ねがあり、著者の研究がどのように広がっていったかの流れと、AIMという血液中にあるたんぱく質の働きについて、平易な表現でつづられている本だ。特別な知識はなくても読め...

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2021.08.06

金閣を焼かなければならぬ:林養賢と三島由紀夫

内海 健 2020 河出書房新社 狂気とはいったい何であろうか。自分が体験していない(と思う)ものを理解するために、私は文学の力を借りてきた。精神科で働き始めた頃の私は、それぞれの症状を理解しなければならないという要請に迫られていた。小説に描かれている狂気は、しかし、疾患としての症状と同じものであるのだろうか。 『金閣を焼かなければならぬ』は、前半では林養賢、後半では三島由紀夫という二人の人物につ...

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2021.08.03

相棒

五十嵐貴久 2010 PHP文芸文庫 土方歳三と坂本龍馬。追う側と追われる側ぐらいに立場の違う二人に、協力してとある捜査をしろと密命が下る。それも、たった二日間で犯人を探し出せという無茶ぶり。徳川慶喜暗殺未遂事件の。 ぐいぐいと京都の町を二人に連れまわされるうちに、ありえないことがありえたことに見えてくる。京都に住んでいたことがあるので、出てくる通りの名前がいちいち懐かしくなる。今出川通りを右に折...

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2021.06.15

コンビニたそがれ堂異聞:千夜一夜

村山早紀 2021 ポプラ文庫 久しぶりに三郎さんに会える本だ。2020年の春からの記憶をくっきりと刻み込んだ本だ。風早神社の娘である沙也加を主人公にして、いつもと少し違う日々が始まる。欲しいものは欲しいと言わないように我慢してきて、欲しいものがわからなくなってきた人に、ぴったりの魔法の本だ。 ワクチンの接種が進むようになった今から思うと、やはり去年の春はとても追い詰められた気分でしんどかったよう...

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2021.04.22

見守るもの:千蔵呪物目録3

佐藤さくら 2021 創元推理文庫 書き出しがいい。プロローグから、凄みがある。びりびりと空気が緊張をはらむ。 この世界のどこかに自分を認めてくれる人がいないだろうかと、自分と同じような苦しみを抱いている人がいて、自分を見つけてくれないだろうかと、ばかみたいな期待を抱くのを、やめられないのだ。(p.11) 絶望を繰り返しても何度も期待を持つ。こんな思いを知っている人の手に、そっと渡したくなる一冊だ...

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2021.04.06

さよなら、俺たち

清田隆之 2020 スタンド・ブックス こういう議論を男性が語るようになってくれたのかと、新鮮な驚きと喜びがわいてきた。男性自身が、どのようにホモソーシャルな社会を体験して、内面化しているのか、そこを自ら振り返りながら言葉にしたものに触れる機会は、私はまだ少ない。男性がどのように男性性を体験しているのか、男性に語ってもらわないことには、私は一応、女であるので、よくわからないのだ。そういう男性が書い...

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2021.02.19

紅霞後宮物語(12)

雪村花菜 2020 富士見L文庫 中華風の王宮を舞台にしたファンタジーのなかで、主人公の小玉の年齢が高めであるところが異色だった本作。未来において伝説のように神話のように語られるようになる小玉の、本当のところの物語というコンセプトも面白くて読み始めたシリーズだ。既に、12巻目となった。 こう長くなってくると、読む方としてもちょっと惰性になってきたりして、読むたびにレビューを書くこともなくな...

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たいせつな気づき:新型コロナウイルスをのりこえた未来の物語

トモス・ロバーツ 2021/02/24(刊行予定) 創元社 美しくて柔らかくて優しい色合いの絵本。その色合いを味わうだけでも、心が穏やかになるような画面だ。水彩のぼかしたような輪郭が、画面を一層、柔らかくしているのだと思う。 この絵本はロックアウトされたなかで、作者が自分が絶望しないために描いたという。人には希望が必要だ。出口に光が見えるトンネルを行くのと、光が見えないまま洞窟を進むのでは...

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2021.02.06

女たちの避難所

垣谷美雨 2020 新潮文庫 あの日のことを忘れることなど、できない。あの日には幼すぎて記憶にはあまりない人や、その後に生まれた人もいる。けれども、あの日は自分にとっていつか来る日であるかもしれない。 この本は、東日本大震災に題材を取っている。福島の架空の海沿いの町で、災害に遭った3人の女性が主人公だ。彼女たちが、災害をどのように体験し、災害後をどのように体験したか。避難所とはどういう場所...

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2021.01.17

星をつなぐ手:桜風堂ものがたり

村山早紀 2020 PHP文芸文庫 知識の源となり、ひととして生きていくための、すべての素地を作るものである活字。空想の世界に遊び、疲れた時の癒やしとなり、孤独なときは友となってくれる、書物。それを集め並べ、人々に手渡すための場所――書店。(p,104) 本と本屋さんへの深い愛情を感じる一冊だ。本屋大賞にノミネートされた『桜風堂ものがたり』の続編だから、前作から続けて読んでほしいとも思うけど、この...

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