2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

著者名索引

香桑の近況

  • 2017.1.4
    2016年 合計50冊
    2015年 合計32冊
    2014年 合計26冊
    2013年 合計32冊
    2012年 合計54冊
    2011年 合計63冊
    2010年 合計59冊
    2009年 合計71冊

    合計323冊
無料ブログはココログ

2017.07.22

桶川ストーカー殺人事件:遺言

清水 潔 2004 新潮文庫 ストーカー。 その言葉が人口に膾炙し、その被害の深刻さが知られるようになったのは、この事件が契機だったと思う。 この本を読むことで、面白おかしく描かれがちだったつきまとい被害が、どれだけ被害者と被害者の家族を苦しめるものであったか、わかる。 警察が怠慢をしたときにどんなことになってしまうかがわかる。マスコミが不誠実な報道をすると、被害者は二重三重の被害をさらに受けるこ...

» 続きを読む

2017.07.10

2017年6月の読書

三木 卓 2014 私の方丈記 河出書房新社新書 田中圭一 2017 うつヌケ:うつトンネルを抜けた人たち 角川書店 八巻 秀(監修) 2015 アドラー心理学:人生を変える思考スイッチの切り替え方 ナツメ社 乾 吉佑(編) 2013 心理療法の見立てと介入をつなぐ工夫 金剛出版 塩田武士 2016 罪の声 講談社 雪村花菜 2017 紅霞後宮物語 第六幕 富士見L文庫 瀬川貴次 2017 ばけも...

» 続きを読む

2017.06.21

紅霞後宮物語 第六幕

雪村花菜 2017 富士見L文庫 最後の一行がいい。 それに尽きる。 感想がそれしか出ないぐらい、いい。読んでよかった。 いまいちすっきりしなかった前巻の意味も、あとがきを読めば納得。 ここから戦争に出陣していくわけであるが、ここまで話が続くとは思わなかった。読めるとは思わなかった。 物語の中には時間の流れがちゃんと存在しており、登場人物たちの成長や老化が感じられる。 この先、だれが生き残るのか。...

» 続きを読む

罪の声

塩田武士 2016 講談社 ぶあつい。このずっしりとした重みが、読み終えた時に、違う重みになる。 なんという物語なのか。 グリコ・森永事件に題材を取った小説である。 私にとっては名前とキツネ目の男のイラストの印象のほか、概要については記憶もおぼろだ。 そんな事件だったのかと初めて知ることもあり、どこからどこまでがフィクションになるのか、私には境目が朧だった。 事件の真相を追ううちに、その先にあるも...

» 続きを読む

2017.06.05

私の方丈記

三木 卓 2014 河出書房新社新書 国語の教科書で触れた時から、方丈記は私にとって特別なものである。 ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 この世界観は私に馴染み、今も私の根底の一角を成している。 だからと言って、全文を読んだ記憶が希薄で、本屋さんでこの本を見かけた時には自然に手が伸びた。 三木さんの現代語訳は、あとがきで著者が企図したと書いてある通りに、読みやすい。 ただただ内容...

» 続きを読む

2017.05.20

異世界居酒屋「のぶ」三杯目

蝉川夏哉 2017 宝島社文庫 ジャンルわけするなら、食テロ小説。 読むにつけても、あれがおいしそう、これがおいしそうと、食欲を刺激されて仕方がない。 しかも、どれもが居酒屋メニュー……のはずだが、こんなに充実した居酒屋なんて滅多にない。 お稲荷様の加護を受けて、なぜか異世界で商うことになった居酒屋「のぶ」も、早くも三冊目。 今日も様々なお客さんが暖簾をくぐり、舌鼓を打つ。 そのお客さんが、だんだ...

» 続きを読む

2017.05.13

はるかな空の東

村山早紀 2017 ポプラ文庫 今よりも幼かった頃、ここではないどこか、自分ではない自分に憧れを持ったことがある。 本当はどこか違う場所に、居場所があるのではないか。 自分でも知らない何か特別なものを、自分は持っているのではないか。 そんな憧れを持ち、空想の翼を広げることを、この物語は間違いなく助けてくれる。 豊かな想像は、子どもの心を自由で柔軟で、活き活きとした精神に育ててくれるのだと思う。 子...

» 続きを読む

2017.05.12

恋歌

朝井まかて 2013 恋歌 講談社 苛烈で凄惨。 歌は、その歌だけで味わうのもよいが、背景が加わることで更に輝きを増す。 それが命がけで詠まれたものであるなら尚更、背景を知ることが意味を知ることになる。 幕末の時代から明治を生きた歌人、中島歌子の生よりも、その時代の描写に圧倒された。 明治維新は江戸城の無血開城で成ったとはいうが、施政者がただ単に交代しただけではなかった。 なにも江戸城や京の都だけ...

» 続きを読む

2017.05.11

官能と少女

宮木あや子 2016 ハヤカワ文庫 一癖ある恋愛短編集。 どこか胸の奥に刺さるような、胃の腑がつかまれるような、そんな苦い痛みを持つ短編ばかり。 恋愛やエロティシズムに釣られて読み始めると、その欲望に傷つけられた者の痛みを見せ付けられる。 愛しい手は私から何もかも奪い去った手である。私を根底から傷つけたその手を、愛しいと思うしか、生き延びる術がなかった。 そうすることしかできなかった悲しみが、不思...

» 続きを読む

2017.04.25

ちゃんちゃら

朝井まかて 2012 講談社文庫 庭師の仕事は空仕事。 なんて素敵な表現だろう。 まかてさん初読みである。 元気のいい庭師一家の物語だった。いなせで、憎めないというよりも、心憎い。 お侍が刀を振り回すわけではない、江戸の職人達の生活を感じるほうの時代劇だ。 庭師の親方である辰蔵の娘のお百合と、辰蔵が拾って職人に育てているちゃら。 この二人を中心に、5つの庭をめぐりながら、物語が進んでいく。 なにし...

» 続きを読む

«憲法という希望

Here is something you can do.

  • ボランティア・寄付ならプラン・ジャパン
    子どもとともに途上国の地域開発を進める国際NGO

最近のトラックバック