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香桑の近況

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2020.01.20

残り者

朝井まかて 2019 双葉文庫 まさか、こんなに手こずるとは。 大政奉還し、徳川が江戸城を明け渡す。その時、大奥にとどまった5人の女性がいたという。かねてからお気に入りの朝井まかてさんの、なんとも面白そうな題材な一冊を見つけた。その時はまだ単行本で、迷ううちに文庫化されたので、手に入れた。そこまではよかった。 5人の女性たちは、それぞれ役職が違う。働いてきた部署、仕事内容、地位、経歴はそれぞれで...

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2020.01.19

痴漢外来:性犯罪と闘う科学

原田隆之 2019 ちくま新書 痴漢や覗きといった性犯罪加害や、その他の性的な問題行動を「やめたいけど、やめられない」依存症の中に位置づけて、著者は治療を提供する。依存症そのものが、まだまだ一般的に的確に理解されているとはいいがたい。偏見や誤解が根強い疾患のひとつである。あらゆる嗜癖行動の中で性的依存症だけは被害者が存在する。この著者の指摘は、なるほどであるが、どきりとした。だからこそ、加害者に治...

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2019.12.24

呪いの言葉の解きかた

上西充子 2019 晶文社 「呪いの言葉」は、相手の思考の枠組みを縛り、相手を心理的な葛藤の中に押し込め、問題のある状況に閉じ込めておくために、悪意を持って発せられる言葉だ。(p.16) 著者は、労働、ジェンダー、政治といった社会のなかに、その呪いの言葉を見出していく。同時に、呪いを解きほぐす言葉を見出していく。呪いを解きほぐす言葉は、大きくわけて、二種類ある。誰かが自分に届けてくれた「灯火の言葉...

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2019.11.25

カフェかもめ亭:猫たちのいる時間

村山早紀 2014 ポプラ文庫ピュアフル しばらく積んでおいた本だ。だって、村山早紀さんと猫の組み合わせは泣く。絶対に泣く。自信をもって泣くはずだ。そう思って、なかなか手を出せずにいた本だ。手術後、思いのほか、精神的にもダメージがあり、優しい物語を読みたいと思って、手持ちの村山作品の中で未読だった本書を手に取った。 風早の街にあるカフェかもめ亭。そこに訪れる不思議な雰囲気のお客さんが、猫にまつわる...

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急に具合が悪くなる

宮野真生子・磯野真穂 2019 晶文社 村山早紀さんに教えていただいて、手に取った。その後、読み始める前に、私がまさに『急に具合が悪くなる』とは、誰も予想がつかなかったはずだ。私自身にはかすかな予感がありつつも、まさかこんな時に思ったのだから。そういう臨場感と御縁のある読書となった。三度目のがん治療……手術のために入院した先で読み始めた。 二人の知性が、とにかく素晴らしい。宮野真生子さんは哲学者。...

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2019.11.24

かなりや荘浪漫:廃園の鳥たち

村山早紀 2019 PHP文芸文庫 11月になり、私は三度目のがんの手術を控えて、あわただしくしていた。 初回は対内で卵巣が破裂したので出血多量で死にかけたし、前回は切り取ったものが多くて身も心も痛くて仕方なかった。 腫瘍が見つかったその日に摘出手術を決めたものの、入院日までの安静を言い渡されわけでもなく、仕事の引き継ぎやしばらくできなくなるあれこれを予定に詰め込んでは、日々疲れやすくなり、...

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花咲く神楽坂:謎解きは香りとともに

じゅん麗香 2019年12月24日刊行予定 マイクロマガジン社ことのは文庫 するりと読める日常の謎を扱うミステリ。残酷な描写はないので、安心して読むことができる。大柄で強面、感情表現の希薄な19歳、待雪が主人公。隣家に住む幼馴染のマリア。待雪が、花屋の店長である薊と出会い、そこでアルバイトをするようになって、物語が動く。薊とその兄の満作のイケメンぶりも物語のよいスパイスになっているが、様々な花と...

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2019.10.31

時が止まった部屋:遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死のはなし

小島美羽 2019 原書房 孤独死のリアル。自分はいつか孤独死をするだろう。その未来を、怖いけども確かめるような気持ちで手に取った。 予想以上のリアルさに、手に取ったことを後悔する。ここまでリアルに再現してあるとは予想外で、ミニチュアではなく現場そのものであるかのような写真の一つ一つに、ぞっとした。生々しさに、ぞっとした。 とはいえ、人が死んだ跡のことを、ここまで率直に描いたものを初めて見た。死の...

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2019.10.15

白銀の墟 玄の月 第1巻・第2巻

小野不由美 2019 新潮文庫 18年前。景王陽子は、利き腕をなくした女将軍と角をなくした黒麒が戴に戻るのを見送った。たった2騎でなにができるのだろう。どちらも大きな傷を抱えていた。体にも、心にも、大きな喪失を抱えていた。それでも、彼らは彼らの国に帰らなければならならなかった。自分たちだけが安全な場所でのうのうと過ごすことを、自分に許すことはできなかった。読者もまた、悲壮な覚悟をもって旅立つ彼らの...

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2019.08.30

天空のミラクル

村山早紀 2016 ポプラ文庫ピュアフル ほんの少し、不思議な力を持つ少女。 きっと少女の頃は、こんな不思議な力に憧れるものなのだ。 その頃に読んでいたら、きっと主人公と同じように唇を噛み締めて、気持ちを抑え込むようにして耐え、勇気をふるって戦ったことだろう。 大人たちの言葉を自分に話しかける言葉のように、心に刻みながら。 今、大人になってこの物語と出会った私は、主人公を守る守護霊のように肩越...

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«イナンナの冥界下り

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